メジャーリーグの歴史を塗り替えた2024年シーズン、大谷翔平選手が放ったホームランは私たちの記憶に深く刻まれています。ドジャースへの移籍1年目という大きな環境の変化がありながら、前人未到の「50本塁打・50盗塁」という金字塔を打ち立てた姿は、まさに圧巻の一言でした。
この記事では、大谷翔平選手のホームランを2024年の月別に詳しく振り返ります。どの時期に量産体制に入り、どのような劇的な一発を放ったのか、当時の興奮を思い出しながら解説していきます。野球観戦をより楽しむためのデータもあわせてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
大谷翔平 ホームラン 2024 月別の推移と歴史的快挙

2024年シーズンの大谷翔平選手は、レギュラーシーズンで自己最多を更新する合計54本のホームランを放ちました。これはナショナル・リーグの本塁打王に輝く素晴らしい成績であり、移籍初年度から最高のパフォーマンスを発揮した証といえます。
移籍1年目で放った驚異の54本塁打
ロサンゼルス・ドジャースという伝統あるチームに移籍した2024年、大谷翔平選手には大きな期待とプレッシャーがかかっていました。しかし、彼はその期待を軽々と超える活躍を見せ、最終的に54本という驚異的な数字を叩き出しました。これはドジャースの球団最多記録を更新する歴史的な数字です。
前年の右肘手術の影響で、このシーズンは指名打者(DH)に専念しての出場となりました。投打の二刀流をお休みし、バッティングに集中したことが、この圧倒的な本塁打数につながったと考えられます。ファンにとっても、毎試合のように飛び出す特大アーチは最大の楽しみとなりました。
1年間を通して大きな怪我もなく出場し続けた体力と、常に進化を続けるスイングスピードは、改めて世界中を驚かせました。2024年は、大谷選手がバッターとしての能力を究極まで突き詰めた、記念碑的なシーズンになったと言えるでしょう。
前半戦と後半戦で見るホームランの傾向
2024年のホームラン量産の流れを大きく分けると、前半戦からすでにハイペースであり、後半戦に入ってさらに加速したという特徴があります。オールスターゲームまでの前半戦で29本、そして後半戦で25本を積み上げ、シーズン最後まで勢いが衰えることはありませんでした。
特に圧巻だったのは、後半戦の勝負どころで見せた集中力です。プレーオフ進出がかかる大事な場面や、記録更新が期待される局面で、確実にホームランを放つスター性は唯一無二のものでした。月を追うごとに、相手投手からの警戒心も強まりましたが、それを跳ね返す技術がありました。
また、月別で見ると特定の月に爆発的に数を伸ばす傾向があり、一度波に乗ると止まらないのが大谷選手の凄みです。ファンは「次はいつ打つのか」と期待し、その期待に応えるホームランが何度も飛び出しました。この安定感こそが、シーズン54本という大記録の土台となったのです。
打順やポジションが与えた影響
2024年シーズンの大谷選手は、主に1番打者としてラインナップに名を連ねることが多かったです。リードオフマン(1番バッターのこと)として、試合の序盤からチームに勢いを与える役割を担い、先頭打者ホームランも数多く記録しました。1番バッターでこれほどホームランを打つ選手は稀です。
指名打者というポジションは、守備につかない分、打席の間で自分のスイングの修正や体調管理に時間を割くことができます。この環境が、シーズンを通して高い打撃パフォーマンスを維持する助けになったのは間違いありません。足を使った攻撃も積極的に行い、走塁と打撃の相乗効果が生まれていました。
周囲を固める打者たちの存在も大きかったと言えます。ドジャースの強力な打線の中で、大谷選手と勝負せざるを得ない状況が作られたことも、ホームランを量産できた要因の一つです。チーム全体の力が、個人の記録を後押しする素晴らしい循環が生まれていました。
2024年の本塁打数推移(レギュラーシーズン)
| 月 | 本数 | 主な出来事 |
|---|---|---|
| 3月・4月 | 7本 | ドジャース移籍後初本塁打を記録 |
| 5月 | 7本 | 月間MVPを争う安定した活躍 |
| 6月 | 12本 | 「6月の大谷」と呼ばれる爆発的な量産 |
| 7月 | 6本 | オールスター出場と貴重な一発 |
| 8月 | 12本 | 史上最速の40-40達成 |
| 9月 | 10本 | 50-50達成と怒涛の最終盤 |
シーズン序盤の苦悩と目覚め!3月から5月の本塁打

新天地でのスタートとなった3月と4月、そして5月にかけての大谷選手は、ファンが待ち望んでいたホームランを確実に積み上げていきました。最初は新しい環境への適応もあり、ややスロースタートな印象もありましたが、一度コツを掴んでからはいつもの豪快なスイングが戻ってきました。
待望のドジャース移籍後第1号
2024年シーズンの大きなトピックの一つが、いつドジャースでの第1号ホームランが出るかという点でした。開幕から数試合は快音が聞かれず、少し心配する声も上がっていましたが、4月3日のジャイアンツ戦でついにその瞬間が訪れました。これにはスタンドのファンも総立ちで歓喜しました。
右中間スタンドへと飛び込んだ待望の一発は、それまでのプレッシャーを吹き飛ばすような素晴らしい打球でした。大谷選手自身も試合後のインタビューで、安堵の表情を見せていたのが印象的です。この一本が出たことで、彼のバッティングに本来の鋭さが戻ってきたと言えます。
移籍後初ホームランのボールをキャッチしたファンとの交流も話題になり、ドジャースファンとの絆が深まるきっかけにもなりました。ここから、大谷翔平選手の新しい歴史が本格的に動き出したのです。この一発がなければ、その後の量産はなかったかもしれません。
4月に見せた固め打ちと復調の兆し
4月の中盤に入ると、大谷選手のバットは完全に火を吹きました。1試合に複数安打を記録するだけでなく、ホームランも着実に増やしていきました。特に4月下旬に見せた、連続試合ホームランや固め打ちは、彼が本調子に戻ったことを強く印象付けるものでした。
この時期の大谷選手は、無理に引っ張るのではなく、センターから反対方向へも強い打球を飛ばしていました。広角に打てるバッティングスタイルが確立されたことで、相手投手も投げる場所に困るようになります。4月だけで7本のホームランを記録し、順調な滑り出しを見せました。
また、打球速度がメジャー全体でもトップクラスの数字を記録し始め、捉えた時の破壊力が一段と増した時期でもあります。ファンは毎日、彼の打席をワクワクしながら見守るようになりました。春の訪れとともに、大谷選手のホームランアーチがアメリカの空を彩り始めました。
5月の安定したバッティングスタイル
5月に入っても大谷選手の勢いは止まりませんでした。相手チームからのマークが厳しくなり、フォアボールで歩かされる場面も増えましたが、甘い球は決して逃しませんでした。5月も4月と同じく7本のホームランを放ち、安定感のある数字を残しました。
特に印象的だったのは、接戦の場面で放つ価値のあるホームランです。チームの勝利に直結する一打が増え、ドジャースの主軸としての地位を完全に固めました。技術的には、低めの変化球を拾ってスタンドまで運ぶなど、対応力の高さが光っていた時期です。
この頃には、ナショナル・リーグのホームラン王争いでも常に上位に名を連ねるようになっていました。怪我の影響を感じさせないスイングスピードは、日々のトレーニングの賜物と言えるでしょう。5月を終えた時点で、シーズン40本、50本への期待が現実味を帯びてきました。
驚異の量産体制へ!夏場に加速したホームランペース

6月と7月は、メジャーリーグでも気温が上がり、打球が飛びやすくなる季節です。大谷翔平選手にとって、この夏場は例年得意としている時期でもあります。2024年も例外ではなく、驚異的なペースでホームランを量産し、ファンのボルテージは最高潮に達しました。
圧巻の12本塁打を記録した「6月の大谷」
大谷選手を語る上で欠かせないのが、6月の圧倒的な強さです。2024年の6月も、まさに無双状態と言える活躍を見せました。この月だけで12本のホームランを叩き込み、一気にリーグのホームランランキングのトップへと躍り出たのです。
特に6月中旬から下旬にかけての集中力は凄まじく、ほぼ毎日のようにホームランのニュースが飛び交っていました。ファンやメディアの間では「June Ohtani(6月の大谷)」という言葉が定着するほど、この時期の彼は手がつけられない状態になります。打球の角度といい、速度といい、完璧な一撃が続きました。
12本という数字は、1ヶ月の記録としてはメジャートップクラスの多さです。相手投手たちがどれだけ研究し、厳しいコースを突いても、それを力でねじ伏せてしまう圧倒的なパワーがありました。ドジャースの青いユニフォームが、ホームランを打ってベースを一周する姿に本当によく映えていました。
自己最長飛距離を更新した特大弾
夏場のホームランで特筆すべきは、その「飛距離」です。大谷選手の魅力は、単にフェンスを越えるだけでなく、観客席の遥か上段まで運ぶ特大のアーチにあります。2024年の夏、彼は自己ベストを更新するような凄まじい飛距離のホームランを放ちました。
標高が高く空気が薄いコロラド州のスタジアムなどでは、信じられないような飛距離を記録し、現地の実況席も言葉を失うほどでした。打った瞬間にホームランだと確信させるそのスイングは、まさに規格外です。打球がスタジアムの外へ消えていくような感覚すら覚える一撃もありました。
こうした特大ホームランは、相手チームに大きなダメージを与えるだけでなく、味方チームに最高のエネルギーをもたらします。大谷選手の一振りで球場の雰囲気が一変する、そんな魔法のような瞬間が何度も繰り返されました。飛距離というデータでも、彼は世界一であることを証明しました。
7月の球宴前後で見せた勝負強さ
7月はオールスターゲームが開催される月ですが、大谷選手はその前後でもしっかりと結果を残しました。オールスター前の大事なカードでもホームランを放ち、ファン投票1位で選出されたスターの貫禄を十分に見せつけました。7月のホームラン数は6本とやや落ち着いたものの、その中身は濃いものでした。
オールスターゲーム本編でも、自身初となる先制のスリーランホームランを放つなど、お祭り男としての本領を発揮しました。シーズン中盤の疲れが出る時期ではありますが、彼は決してパフォーマンスを落としませんでした。むしろ、ここぞという場面での勝負強さがより際立っていました。
後半戦のスタートとなる7月後半も、チームの勝利に貢献する一発を放ち、自身の記録を順調に伸ばしていきました。ホームランだけでなく、ヒットや四球を絡めてチャンスメイクをする姿勢も見られ、打者としての完成度がさらに高まっていることを感じさせる夏となりました。
6月の大谷選手の活躍は、現地アメリカのファンからも「人間ではない」と冗談混じりに称賛されるほどでした。打球を捉えた時の「音」が他の選手とは全く異なり、スタジアム全体に響き渡る快音はライブ観戦の醍醐味です。
前人未到の50-50へ!終盤戦の爆発的な記録ラッシュ

シーズンも終盤に入った8月と9月、大谷翔平選手は野球史に残る壮大なドラマを演じました。ホームランと盗塁を同時に積み上げるという、これまでの常識では考えられなかった「50-50」という目標に向かって、彼は異次元のスピードで駆け抜けました。
史上最速での40本塁打40盗塁達成
8月に入ると、ホームランのペースが再び上がりました。この月も6月と同様に12本のホームランを記録し、同時に盗塁数も着実に増やしていきました。そして8月23日のレイズ戦、彼は劇的なサヨナラ満塁ホームランを放ち、メジャー史上最速で「40本塁打・40盗塁」を達成しました。
「40-40」はこれまでのメジャーリーグでも数人しか達成していない難易度の高い記録ですが、それを8月の時点で終わらせてしまったことに世界中が驚愕しました。特に、記録達成の瞬間が自身のバットによるサヨナラ満塁弾だったという展開は、まるで映画の脚本のようでした。
このホームランで、大谷選手は単なる長距離砲ではなく、走攻守(この年は走打)すべてにおいて最高峰の選手であることを改めて証明しました。8月の爆発によって、それまで夢物語だと思われていた「50-50」が、現実的な目標として輪郭を帯びてきたのです。
伝説の1試合3発!50-50達成の瞬間
そして迎えた9月19日、敵地マイアミでのマーリンズ戦。大谷翔平選手は、全米が、そして日本中が注目する中で、信じられないパフォーマンスを披露しました。この試合で彼は、なんと1試合に3本のホームランを放ち、一気に「50-50」の壁を突き破ったのです。
50本目のホームランが飛び出した瞬間、スタジアムは敵地ながらスタンディングオベーションに包まれました。この試合、大谷選手はホームラン3本を含む6安打10打点2盗塁という、テレビゲームでも再現不可能な驚異的なスタッツを残しました。記録達成の瞬間にこれほどの大活躍をするあたり、まさに持っている男です。
打たれた投手も、打った大谷選手を称えるしかないほど完璧なホームランでした。この「51本目」まで到達した一撃は、メジャーリーグの歴史が新しく塗り替えられた瞬間として、永遠に語り継がれることでしょう。この1試合だけで、彼は野球界の伝説となりました。
シーズン最終盤まで続いた凄まじい集中力
50-50という大きな目標を達成した後も、大谷選手のバットは止まりませんでした。シーズン最終戦にかけてもホームランを積み上げ、最終的には54本まで数字を伸ばしました。記録達成で満足することなく、常にチームの勝利のために全力でプレーする姿勢が崩れることはありませんでした。
9月の月間ホームラン数は10本を数え、シーズン終盤の最も疲労が溜まる時期にこれほどのパフォーマンスを見せたことは驚異的です。首位打者争いにも最後まで加わり、三冠王に迫る勢いでした。最終盤の彼は、どんなボールでも打てるという自信に満ち溢れているように見えました。
この凄まじい集中力によって、ナショナル・リーグのホームラン王のタイトルも確固たるものにしました。2024年シーズンを最高の形で締めくくった大谷選手。そのホームランの一つひとつが、ドジャースの地区優勝、そしてその先の栄光へと繋がっていったのです。
50-50達成試合の驚愕スタッツ(9月19日)
・打数:6打数6安打
・本塁打:3本(49号、50号、51号)
・打点:10打点
・盗塁:2盗塁
・二塁打:2本
2024年のホームランデータを徹底分析

大谷翔平選手の2024年のホームランを、数字やデータの側面から分析すると、その凄さがより具体的に見えてきます。単に本数が多いだけでなく、内容の濃さや対戦相手との相性など、さまざまな角度から彼のバッティングを紐解いてみましょう。
相手チーム別のホームラン数ランキング
2024年、大谷選手がどのチームから多くのホームランを打ったのかを見てみると、特定のチームに対して非常に強い傾向がありました。特に同じナショナル・リーグ西地区のライバルチームとの対戦では、気合が入るのか高い数字を残しています。
また、交流戦(インターリーグ)で対戦したア・リーグのチームからも満遍なくホームランを放っており、球場を問わず打てる適応能力の高さを示しました。どの球場に行っても大谷選手を歓迎するファンが詰めかけ、ホームランへの期待感が高まっていました。
特定の投手から何度も打つというよりは、どんなピッチャーが来ても自分のスイングを崩さずにスタンドへ運ぶスタイルが確立されていました。相手チームのスカウトがどんなに対策を立てても、それを上回る変化と進化をシーズン中に繰り返していたことがわかります。
左右の投手別に見る相性と打球傾向
左打者である大谷選手にとって、左投手をどう攻略するかは長年のテーマでしたが、2024年は左投手からも多くのホームランを放ちました。左投手特有の外へ逃げるスライダーや、内角を突く速球に対しても、うまく腕をたたんで対応する場面が目立ちました。
右投手に対しては、相変わらずの圧倒的な強さを誇り、甘く入った球はほぼ確実に捉えていました。左右の投手を苦にしないことで、代打を送られることもなくフル出場できたことが、54本という数字に繋がった大きな要因です。
打球の方向についても、センター方向への本塁打が最も多く、次いでライト方向、そしてレフト方向への逆方向弾も数多くありました。広角にホームランを打てることは、投手にとって逃げ場がないことを意味します。これが、彼が「最強の打者」と呼ばれる理由の一つです。
飛距離と打球速度から見る凄さの正体
メジャーリーグのデータ解析システム「スタットキャスト」によると、大谷選手の放つホームランは他の選手を圧倒する数値を叩き出しています。特に打球速度は、時速190キロを超えることも珍しくなく、捉えた瞬間の爆発力は世界トップレベルです。
飛距離に関しても、140メートルを超える特大弾をシーズンで何度も放っています。これほどの飛距離を安定して出せる選手は、メジャーリーグの歴史を見ても数えるほどしかいません。彼のバッティングは、筋力だけでなく、体の使い方の柔らかさと正確なミート力が高次元で融合した結果です。
バットの芯で捉える確率(バレル率)も非常に高く、打球が上がればホームランになるという恐怖を常に相手に与えていました。2024年のデータは、大谷翔平という選手がフィジカルと技術の両面で、野球というスポーツの限界を押し広げていることを証明しています。
大谷翔平 ホームラン 2024 月別の記録が証明した史上最高のシーズン
2024年の大谷翔平選手によるホームランの軌跡を振り返ると、改めてその偉大さが分かります。3月の開幕から9月の最終戦まで、彼は常に進化し続け、私たちに驚きと感動を与えてくれました。月別の推移を見ても、大きなスランプがなく、むしろ夏場から終盤にかけて調子を上げていった様子が見て取れます。
ドジャースという新天地で、1番打者として、そして指名打者として、自分に与えられた役割を完璧にこなしたシーズンでした。54本というホームラン数は単なる数字ではなく、一打席一打席に込められた彼の情熱と努力の結晶です。特に50-50達成の瞬間の輝きは、野球ファンにとって一生の宝物となるでしょう。
2024年は、大谷選手が「打者」として専念したことで、そのバッティングの底知れぬ可能性が完全に解き放たれた1年でした。この年に彼が刻んだ数々の記録は、今後の野球界において長く目標とされる基準になるはずです。私たちファンも、そんな歴史の目撃者になれたことを誇りに思います。
2026年になった今でも、あの2024年の興奮は色褪せることはありません。これからも大谷翔平選手がどのようなアーチを描き、私たちを驚かせてくれるのか、期待は膨らむばかりです。彼の挑戦はこれからも続いていきますが、2024年という伝説のシーズンを時折振り返りながら、これからの活躍を応援していきましょう。


